※注意
今日のビデオは、なかなか強烈な内容なので、再生する際はご注意ください。
前回に続き、今日も現在放送中のオランダのCMをご紹介します。
オランダには、大きなスーパーマーケットチェーンがいくつかあります。
それぞれが低価格競争をしていて、食品から日用品、花、雑貨まで、いろいろな商品がその週によって割引されています。
日本ではなかなかないようなお得な割引がたくさん。
オランダでは今、そんなスーパーの低下価格競争によって、肉が異常に安くなってしまっていることが問題になっています。
今回ご紹介するCMはそれを訴えるCMです。
今下の画面に見えている文字は、
“スーパーセール”
“特別割引”
“最低料金”
“メガプライス”
など、スーパーの広告でよく見かける、安さをアピールするフレーズです。
このCMでは、私たち人間にとって魅力的な割引の裏で起こっている現状を伝えています。
私たちの食卓に並ぶ前の牛や豚やとりの映像が流れますので、心の準備をしてご覧ください。
いかがでしょう。
私がこのCMをはじめて見たのは朝、朝食を食べ終えほっと一息テレビを見ていたとき。
突然流れてきたショッキングな映像にゾッとしました。
命に対して、上記のフレーズ。。。少し考えてみれば恐ろしいことです。
自分がいつの日か、どこかの宇宙人にそんなフレーズで売られて食べられるかと思うと悲しいです。
日本ではまずこういったCMをテレビで見ることはありませんよね。
オランダには宗教に関係のないベジタリアンが多いのですが、こういった“舞台裏”を知っていることがひとつの理由なのではないでしょうか。
また、オランダでは“biologisch”商品、日本でいう“オーガニック”商品が日本よりもはるかに普及しています。
精肉コーナーでもこのビオローヒス商品は豊富です。
ベジタリアンとまではいかずとも、小屋の中でギュウギュウにつめられ、自由に外を歩くことなく育った安い肉ではなく、少しでも良い環境で育った肉を買おう、その需要が増えれば、良い環境で育つ動物が増える、という考えがあるのだと思います。
もちろん値段は少し上がります。でも、その少しの差で動物の人生が変わるかもしれません。
オランダ人はケチだ、とよく言われていますが、こういうところにはお金を使っていたりします。使い方ですよね。
手軽に、スーパーでパッケージに入った肉を買える現代、それまでの課程がどんなものか知らない人は多いはず。
短いけれど、ショッキングなこのCMを見て、ぜひもう一度、口にしている食べ物について考えてみてください。
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